
PROJECT
THE SECOND AID
震災後の東北で生まれた防災キット。OLIVEから得た知見を反映し、災害時に必要な情報と道具を一箱に集約。地域産業創出にも貢献。

WHY
世界最大の
災害被災地に、
新たな産業は可能か。
東日本大震災の人的被害者数。

震災後、水道復旧までの203日間の避難方法 ※東日本大震災復旧期の取組記録誌(宮城県)より

HOW
東北に新たな
産業をつくる
防災キット。

「THE SECOND AID」は仙台市の高進商事と共同開発した防災セットです。 本防災セットには、NOSIGNERが東日本大震災発生から40時間後に立ち上げた災害時に有効な知識を集めて共有するwikiサイト「OLIVE」の取り組みが反映されています。 パッケージは白地に赤の文字で統一し、いざという時に、自分の身を助けてくれる救急箱のイメージでデザインしました。
O(日の丸)+ LIVE(生きる)といった意味で「生きろ日本」との願いから、名付けられたwikiサイト「OLIVE」には、身の回りのモノから物資のない被災地で生きるために役立つモノを作るアイデアや情報が集まりました。サイトは有志の協力により、英語、中国語、韓国語へと翻訳されており、集合知を利用したデータベースとして、現在も拡張しています。本サイトに集まった情報を再編した書籍が「OLIVE BOOK」です。分かりやすいイラストともに災害時に役立つ情報を一冊にまとめています。この「OLIVE BOOK」をさらに抜粋し、災害時に必要な情報をまとめたA4サイズの冊子が「THE SECOND AID」には入っており、もしもの時に役立つモノと情報が詰まった一箱に仕上がりました。






WILL
ベストセラーの
防災キットに。
日本中に
防災意識が広がる。
商品を販売した経験のない東北の被災した会社との開発でしたが、徐々に売上を伸ばし、ベストセラーの防災キットとして数万セットを売上げました。10を超える世界中のデザイン賞を受賞し、徐々にラインナップも増えています。しかし、東北の防災産業の構築はまだまだこれから。震災の記憶が薄れている今こそ、これからの未来を見据えて発展させる必要があるのです。

INFORMATION
- What
- THE SECOND AID
- When
- 2014
- Where
- Sendai, Japan
- Client
- Scope
- Branding / Logo / Packaging / Illustration / Book cover and inner page design / Photograph
- Award
- Design for Asia Award: Bronze & Red Dot Award(2015)
- iF DESIGN AWARD & Design Intelligence Award: Top 12(2016)
- D&AD Award(2016)
- JPDA Gold, Topawards, & German Design Award(2017)
- SDGs
CREDIT
- Art Direction
- NOSIGNER (Eisuke Tachikawa)
- Graphic Design
- NOSIGNER(Eisuke Tachikawa, Toshiyuki Nakaie, Kaori Hasegawa)
- Photograph
- NOSIGNER (Takeshi Kawano)