
PROJECT
まちは劇場
静岡市の文化芸術創造拠点形成事業のブランディング。「まちは劇場」のテーマで、静岡を国際的な舞台芸術の聖地として確立する戦略を設計。

WHY
静岡という街に新しい
キャラクターを宿すには。
静岡市は、およそ70万人の人口を抱える政令指定都市です。晴天率が日本一高く、都市機能もコンパクトにまとまっている静岡市は、幸せに暮らせる街として高く評価されている日本屈指のローカルシティです。(
しかし日本を訪れる外国人観光客は、東京から静岡を通過して京都や大阪に向かうケースが多く、また県内には浜松市という同規模の都市が存在する中で、静岡市はその独自性を発信しきれていないという側面がありました。こうした折に私たちは、静岡市が五大構想のひとつとして掲げる「まちは劇場」のブランディングディレクターに任命されました。「大道芸ワールドカップin静岡」や「ふじのくにせかい演劇祭」などのフェスティバルをはじめ、世界的なパフォーミングアーツの聖地になりうるポテンシャルを持つ静岡市を、世界に向けて発信し、シビックプライドを育むためにはどのようなブランディングが求められるのでしょうか。





HOW
様々な街の角に入り込む
市民のシンボル。

「静岡市はたくさんの人の活躍の場でありたい」という理念を掲げる「まちは劇場」構想を世界に向けて発信していくために、「ON STAGE SHIZUOKA」という英語のプロジェクト名を設定。さまざまな街角に入り込み、賑わいのある舞台にしていくための旗印として、(街)角を一皮剥くと、海に浮かぶ富士山の形が現れるシンボルマークをデザインしました。このマークは、イベントのポスターや資料などさまざまな印刷物の片隅に展開しやすいように設計されており、「主役として舞台に立つのはあくまでも市民である」というメッセージを伝えながら、一人ひとりがON STAGE SHIZUOKAの一員であるという意識の共有を促します。印刷物に限らず、このマークが向かいのホーム、路地裏の窓、商店街のシャッターなどあらゆる街の「角」に入り込み、市民の活躍の舞台がまちに広がっていくことが私たちの望みです。














WILL
世界に誇る文化都市を
市民活動から生み出す。
ON STAGE SHIZUOKAの旗印のもと、新たにスタートを切った「まちは劇場」構想において、私たちは市長のブレーン役として、さまざまな施策の提案を行っています。その一環として、世界最先端のパフォーミングアーツが集う「ふじのくにせかい演劇祭」のブランディングを手がけるなど、「まちは劇場」構想を象徴する大規模イベントの世界に向けた発信にも力を注いでいます。これらの取り組みを通して、「まちは劇場」構想は徐々に共感者を増やしており、今後も市民の活躍の場を創出していくとともに、パフォーミングアーツの街として世界中から人々を惹きつけている英・エディンバラのような文化都市としてのポジションを確立していきたいと考えています。

INFORMATION
- What
- ON STAGE SHIZUOKA
- When
- 2019
- Where
- Shizuoka, Japan
- Client
- Scope
- Branding / Promotional items / Photograph / Event / Poster / Motion Logo
CREDIT
- Art Direction
- NOSIGNER (Eisuke Tachikawa)
- Graphic Design
- NOSIGNER (Eisuke Tachikawa, Tomoro Hanzawa, Ryota Mizusako)
- Motion Graphics
- NOSIGNER (Jin Nagao)